2025年1月24日、日本銀行(日銀)は金融政策決定会合において、政策金利を0.25%から0.5%に引き上げることを決定しました。この利上げは、2008年以来17年ぶりの高水準となります。この利上げによってどのような影響がありそうか、少し調べてみました。
利上げの背景と日銀の考え方
日銀は、賃金の上昇と持続的なインフレ率の達成に自信を深めており、これが利上げの主な要因となっています。企業からのヒアリングを通じて、賃上げの動きが強いと判断し、物価上昇率も2%をわずかに上回る見通しを示しています。また、米国のトランプ新政権の経済政策に関する不確実性も考慮されています。
市場への影響
利上げ後も実質金利は大幅なマイナスが続き、緩和的な金融環境は維持されると日銀は指摘しています。一方で、家計への影響としては、預金の利子収入が増加する一方、住宅ローンの利払い負担も増加するため、世帯ごとに影響が異なります。また、為替市場では、利上げ発表後に円が対ドルで下落する動きが見られました。
今後の展望
日銀の植田和男総裁は、今後の利上げについて、経済・物価・金融情勢次第で予断を持たずに毎回の会合で判断していく考えを示しています。市場では、2025年7-9月期に政策金利が0.75%に引き上げられるとの見方もありますが、賃金動向や物価上昇圧力などの要因によって、利上げのタイミングやペースは変動する可能性があります。
日銀の利上げは国内外の経済状況や政策に大きく影響を受けるため、今後も慎重な判断が求められます。
本日、1月27日のマーケットとしては、日経平均株価が-366.18と下落、TOPIXは2,758.07と+7.03と微増となっているようです。一方、銀行業指数は一時2.8%上昇し、2007年7月以来の日中高値を付けた。主要銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループが一時3%高と上場来高値を更新、みずほフィナンシャルグループは08年10月以来の日中高値に上昇したようです。
為替は、米ドル/円が、155.82と-0.16円安、ユーロ/円は162.93と-0.69と円安となっています。
8月5日の植田ショックの際は、日経平均株価は一時4700円超の暴落となったので、本日はそれに比べると穏やかな動きかなと思っています。ただし、上記にも記載しましたが、日銀としては今夏にも政策金利を引き上げる可能性がありますので、その際に、マーケットがどう反応するかは注視が必要かと思います。なんにせよ、日本株も米国株も上がってくれると嬉しいです!
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