先日、本田技研工業株式会社(ホンダ)を購入しました。前々から注目していたのですが、昨年末の日産との経営統合の検討が発表され、株価の動きが激しくなったので、しばらく様子見していました。このタイミングで購入したのは、日産との経営統合が一つの結論が出たこと、及び少し株価が下がってきたのと、トランプ大統領の自動車関税についての情報が4月にアナウンスされるとのことだったので、3月末を予定している配当権利獲得のために少し早めに購入しました。購入にあたって本田技研工業について調べてみましたので、共有させて頂きます。
企業概要
本田技研工業株式会社(Honda Motor Co., Ltd.、以下「ホンダ」)は、日本を代表する自動車・二輪車メーカーであり、世界的にも有名な企業です。自動車、二輪車、汎用エンジン、航空機、ロボティクスなど幅広い分野で事業を展開しており、特に環境技術やモビリティの革新に力を入れています。
項目 | 内容 |
---|---|
正式名称 | 本田技研工業株式会社(Honda Motor Co., Ltd.) |
設立 | 1948年(昭和23年) |
創業者 | 本田宗一郎 |
本社所在地 | 東京都港区南青山2丁目1-1 |
事業内容 | 自動車・二輪車・汎用エンジン・航空機・ロボットなどの製造・販売 |
従業員数 | 約20万人(2024年時点) |
売上高 | 約18兆円(2023年度) |
主要市場 | 日本、北米、欧州、中国、インド、東南アジア など |
証券コード | 東証プライム 7267 |
ホンダの事業セグメント
(1) 二輪車事業
- 世界トップクラスのシェア(年間2,000万台以上を販売)
- 代表モデル:
- スーパーカブ(世界累計販売1億台以上)
- CBRシリーズ(スポーツバイク)
- ゴールドウイング(大型ツアラー)
- Africa Twin(アドベンチャーバイク)
- 競争力の強み:
- 燃費性能・耐久性が優れたバイク
- 新興国市場(東南アジア・インド・アフリカ)での強いブランド力
(2) 四輪車事業
- 世界的な人気ブランドを展開
- 代表モデル:
- 軽自動車:N-BOX(日本国内の販売トップクラス)
- コンパクトカー:フィット、シビック
- SUV・クロスオーバー:CR-V、HR-V、パイロット
- スポーツカー:NSX、シビック・タイプR
- 電動車(EV・ハイブリッド):Honda e、CR-Vハイブリッド
- 競争力の強み:
- 環境技術(ハイブリッド・EV・水素燃料電池車)
- 北米市場での高いブランド力
- F1・モータースポーツ技術を応用
(3) パワープロダクツ事業
- 汎用エンジン・発電機・農機具・船外機 などを展開
- 燃費効率の良いエンジン技術が強み
- 世界中の農業・建設分野で利用されている
(4) 航空機事業
- ホンダジェット(HondaJet) を開発・販売
- 小型ビジネスジェット機市場でシェア拡大中
- 燃費性能・飛行性能に優れた設計が特徴
(5) ロボティクス・AI・自動運転技術
- ASIMO(アシモ):世界的に有名な人型ロボット(現在は研究終了)
- 自動運転技術の開発(GMクルーズとの提携)
- 電動モビリティ・パーソナルモビリティの研究開発
ホンダの強みと競争力
✅ グローバルブランド
- 二輪車では世界No.1の販売台数
- 四輪車も北米市場・東南アジア市場で高いブランド力
✅ 環境技術のリーダー
- ハイブリッド技術(e:HEV)
- 電気自動車(EV)の開発
- 水素燃料電池車(FCEV)技術
✅ モータースポーツと技術開発
- F1エンジン供給(Red Bull Racingと提携)
- MotoGP・Super GTなどのモータースポーツでの実績
- レーシング技術を量産車へフィードバック
ホンダの課題
❌ EV市場の競争激化
- テスラ、BYD、トヨタなどと競争
- EV技術開発の遅れをどう克服するか
- 電池調達・生産コスト削減が課題
❌ 中国市場の苦戦
- EVシフトが加速する中国で競争が厳しい
- 現地メーカー(BYD・NIO・XPENGなど)との競争
- 合弁会社との戦略見直しが必要
❌ サプライチェーン問題
- 半導体不足・部品調達の問題
- 地政学リスク(米中対立、ウクライナ戦争)への対応
❌ 自動運転・ソフトウェア技術の遅れ
- ソフトウェア定義型車両(SDV)の開発が急務
- GM(クルーズ)、トヨタ(Woven City)、テスラ(Autopilot)との競争
最新の取り組みと戦略
✅ EV(電気自動車)戦略
- 2025年までにグローバルでEV10車種を投入
- 2040年までに全車EV・燃料電池車(FCEV)化
- 北米ではGMと共同開発するEVプラットフォーム
- 中国市場では専用EVブランド「e:Nシリーズ」投入
✅ 燃料電池(FCEV)
- トヨタ・日産と並び、水素燃料電池技術を推進
- 次世代FCEVの開発
- 商用車・発電機への応用を模索
✅ 自動運転・AI開発
- GM Cruiseと共同開発する自動運転タクシー
- レベル3自動運転技術「Honda Sensing Elite」の実用化
- ソフトウェア開発力の強化
まとめ
項目 | 内容 |
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強み | 二輪車の世界No.1シェア、環境技術(EV・ハイブリッド)、モータースポーツ技術 |
課題 | EV競争の激化、中国市場での苦戦、サプライチェーンリスク |
戦略 | EV・FCEVの開発加速、自動運転技術強化、AI・ソフトウェア分野の拡充 |
ホンダは、環境技術とモビリティの革新を軸に成長を続ける企業です。しかし、EV市場の激化やソフトウェア開発の遅れなど、克服すべき課題も多く、今後の戦略が注目されます。
PER:6.89倍、PBR0.49倍、配当利回り4.93%と数字の上では優秀ですが、冒頭でお話した通り、日産との経営統合の行方と、トランプ大統領の関税問題で株価は動いていくと思うので、引き続きチェックしていきたいと思います!
※投資はあくまでも自己責任で※
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