本日はOkta社について共有させて頂きます。一般的にはあまりなじみのない会社ではありますが、私が購入した経緯も踏まえて記載させて頂きます。
OKTA社(オクタ)とは?
Okta, Inc.(オクタ)は、クラウドベースのアイデンティティ管理(ID管理)とアクセス管理(IAM)を提供するアメリカのIT企業です。企業や組織が従業員・顧客の認証・認可を管理するためのソリューションを提供し、セキュリティと利便性の両立を実現しています。
簡単にいうと色々なクラウドを使っているとID管理が大変なので、それを一元管理するソリューションを提供する会社ですかね。
OKTA株購入のきっかけ
投資内容についてでも少し触れていますが、友人と何かのきっかけで飲んだ際に、投資の話になり、その際OKTA社の株が最近下がっていることを聞きました。それから株価をチェックしていたのですが、何かタイミングがあって、下記の内容で購入したんだと思います。(何のタイミングかは覚えてません。。)
購入日 | 株数 | 購入単価 | 購入金額 | 種別 |
2022/10/31 | 60 | $56.50 | ¥507,576 | 特定 |
株価はゆっくりと上がってきていますので、今のタイミングで売れば、30万ぐらいのプラスですかね。どこかでNVIDIAみたいに爆上がりしてくれるといいのですが。。
以下、Oktaの情報を収集したので、共有させて頂きます。
OKTAの基本情報
- 企業名:Okta, Inc.(オクタ)
- 設立:2009年
- 本社:アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ
- 上場市場:NASDAQ(ティッカーシンボル:OKTA)
- 事業内容:クラウドベースのID・アクセス管理サービス
- 主な競合:Microsoft(Azure AD)、Google(Google IAM)、Ping Identity、CyberArk
OKTAの主なサービス
① Identity and Access Management(IAM)
Oktaの中核となるサービスで、企業の従業員や顧客のIDを安全に管理し、適切なアクセス権を付与する。
- シングルサインオン(SSO)
- ユーザーが1回のログインで複数のクラウドアプリケーションにアクセス可能
- 例:Google Workspace、Salesforce、AWS、Slack など
- 多要素認証(MFA)
- パスワードに加えて、生体認証(指紋・顔認証)、SMS、ハードウェアトークンを活用した二段階認証
- 統合ID管理(Lifecycle Management)
- ユーザーのアカウント作成・削除・権限変更を自動化
- 例:従業員の入社・退社時のアカウント管理を簡素化
② Customer Identity and Access Management(CIAM)
企業が顧客向けに提供するサービスのログイン・認証を管理する。
- シームレスなログイン体験
- OAuth、OpenID Connect(OIDC)、SAML などの標準プロトコルに対応
- 例:Webサービスやモバイルアプリへの統一ログイン
- ボット・不正アクセス対策
- AIを活用して異常なログインを検知し、自動ブロック
③ Okta Workforce Identity Cloud
従業員向けのクラウドID管理プラットフォーム。
企業のIT部門が、安全にクラウドアプリケーションへのアクセスを制御可能。
④ Okta Auth0(オースゼロ)
2021年に買収した**Auth0(オースゼロ)**は、開発者向けの認証プラットフォームで、APIを活用してアプリケーションに認証機能を簡単に組み込める。
- 開発者向けの強力なAPI
- 企業が独自のカスタム認証システムを開発可能
- カスタマイズ可能な認証フロー
- ユーザー体験に合わせたログイン画面や認証プロセスを構築
OKTAの強み
① クラウドネイティブなID管理
- 100%クラウドベースで、オンプレミスの複雑なシステムを必要としない
- ハイブリッド環境にも対応(オンプレミス+クラウドの両方を管理可能)
② ゼロトラストセキュリティ
- 「信頼しない」を前提としたゼロトラストモデルに対応
- 企業のリモートワークやBYOD(個人デバイス利用)にも適用可能
③ Microsoft Azure ADやGoogle IAMとの競争力
- マルチクラウド環境に最適化され、Microsoft製品に依存しない企業にも人気
- 企業がベンダーロックインを回避しやすい
④ グローバルな採用実績
- **Fortune 500企業の約40%**がOKTAを採用
- 米国政府機関、金融機関、大手企業での導入実績多数
OKTAの課題
① Microsoftとの競争
- Microsoft Azure AD(Entra ID)はOffice 365との統合が強く、OKTAが競争するのは容易ではない
- Microsoft 365を利用している企業はAzure ADを選ぶ傾向がある
② セキュリティインシデント
- 2022年、Oktaの一部サポートシステムがハッキングされ、一部の顧客情報が流出
- セキュリティ企業としての信頼性を維持することが課題
③ 価格競争
- 無料・低価格のIAMソリューションと比較して、OKTAのコストは高め
- 中小企業には導入ハードルがある
OKTAの将来性
① ゼロトラスト戦略の強化
- リモートワークの普及により、ID管理の重要性が増加
- ゼロトラストセキュリティ市場でのシェア拡大を狙う
② AIによるセキュリティ強化
- AIを活用した「リスクベース認証」や不正アクセス検知を強化
③ Auth0との統合
- **開発者向け市場(DevSecOps)**に強みを持つAuth0の技術を活かし、企業向けだけでなくスタートアップ市場も狙う
④ パートナーシップ拡大
- Google Cloud、AWS、Salesforceなどとの提携を強化し、より多くのクラウド環境に対応
競合比較
企業 | 主な製品 | 特徴 |
---|---|---|
Okta | Okta Identity Cloud | マルチクラウド対応、ゼロトラスト戦略 |
Microsoft | Azure AD (Entra ID) | Microsoft 365と統合、企業向けに強い |
Google Cloud IAM | Google Workspaceと連携、無料プランあり | |
Ping Identity | PingFederate, PingOne | エンタープライズ向け、カスタマイズ性が高い |
CyberArk | Privileged Access Security | 特権アクセス管理(PAM)に特化 |
まとめ
✅ OKTAはクラウドベースのID管理・アクセス管理ソリューションを提供
✅ 企業向けのSSO、MFA、ゼロトラストセキュリティに強みを持つ
✅ Microsoft Azure AD(Entra ID)と競争しながら、マルチクラウド対応で差別化
✅ 2021年のAuth0買収により、開発者向け市場も拡大
✅ セキュリティ対策強化とAI活用が今後の成長ポイント
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