先日(青山商事)で共有させて頂きましたが、本日は配当実績、利回り、株主優待などを中心に共有させて頂きたいと思います。
配当実績・配当利回り・指向性
配当実績(1株当たり年間配当金)
過去5年間を中心に、以下のような推移となっています。
| 決算期 | 年間配当(1株当たり) | 備考 |
|---|---|---|
| 2021年3月期 | 0円 | コロナ影響等で配当休止。 |
| 2022年3月期 | 8円 | 極めて低水準。 |
| 2023年3月期 | 26円 | 増配開始の兆し。 |
| 2024年3月期 | 65円 | 大きく増配。 |
| 2025年3月期(予想/修正) | 127円 | かなりの水準へ跳ね上がり。 |
| 2026年3月期(会社予想) | 136円 | 最新予想。 |
配当利回り・配当性向等
- 2025年3月期で配当性向は約 70.4% と報じられています。
- 2026年3月期の配当金「136円」が予想されており、配当利回り予想として約 5.76% 程度とされています。
株主還元の指向性・方針
- 同社はこれまで「1株当たり年間配当額60円を下限とし、連結配当性向40%を目処として、利益成長を通じた累進配当」という方針を持っていました。
- ただし、2025年3月期においては「連結配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方を採用する」という新方針に変更されたという報道があります。
- このように、株主還元を明確に強化する方向にシフトしており、配当が急増している背景があります。
株主優待の概要
- 権利確定月:3月末および9月末。
- 優待内容:株主優待割引券(20%割引券)を年2回提供。
- 100株以上1,000株未満:3枚/回
- 1,000株以上3,000株未満:4枚/回
- 3,000株以上:5枚/回
- 利用可能店舗:主に「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」「ユニバーサルランゲージ」などグループ店舗で使用可(オンライン/アウトレット除く場合あり)。
- 優待+配当による「総合利回り」の試算時には、優待の使用頻度・金額次第で利回りが変動しますが、優待利回りとして明確な数値は掲載資料によると記載がない(配当利回りのみ記載)。
株価・バリュエーション・指向性
株価水準・バリュエーション
- 2025年11月時点での株価:2,320円(終値)あたり。
- 直近52週高値・安値:高値2,596円/安値1,764円あたり。
- PER(予想ベース):約12倍前後。
- PBR:約0.65倍前後と割安感を示す数値。 IRBANK+1
株価の動きと指向性
- 配当増加の報道が出た2024~2025年にかけて株価も上昇傾向にあります。報道では「2022年3月終値676円から2024年3月に年初来高値1,935円まで2.8倍」などの記載もあります
- 現在、PBRが0.6倍台という水準にあることから、株価としては「割安」とみる向き/株主還元強化が期待されているというコンテキストがあります。
- ただし、収益性・成長性には課題もあり、PERは適正レンジに近いとはいえ、業績変動を伴うため株価の安定性には注意が必要です。
投資にあたっての留意点
- 投資妙味として「高配当+優待+割安バリュエーション」という点は魅力的です。
- ただし、主力ビジネスであるビジネスウェア(スーツ等)が、働き方の変化(テレワーク、カジュアル化)やファッション変化の影響を受けやすい業態であるため、業績の変動リスクがあります。
- 配当・優待など株主還元が強化されているものの、将来に渡ってこの水準を維持できるか、収益基盤が安定するかの確認が重要です。
- 優待を最大限に活用できる株主(店舗利用頻度が高い、グループ店舗を使う)にとっては価値が高いですが、利用機会が少ない場合は“配当+優待”のメリットが薄くなる可能性があります。
- バリュエーション(PBR0.6倍台など)は割安感を示しますが、割安=すぐ上昇というわけではなく、業績改善期待および実行力が伴うかが鍵です。
※情報は調査した時点での内容になりますので、今後変わる可能性があることはご留意ください。
※投資はあくまでも自己責任で!
宜しければ応援クリックお願いたします!

コメント