商船三井

投資

最近投資に関する動画などもたまに見るのですが、商船三井が割安なのではないとの情報を入手しました。商船三井は名前は知っていたのですが、詳しくは知らなかったので、いい機会なので調べてみました。


🏢 基本情報

項目内容
正式名称株式会社商船三井(Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.)
証券コード9104(東証プライム)
設立1884年(明治17年)
本社所在地東京都港区虎ノ門2丁目1番1号
代表者代表取締役社長 橋本剛
資本金約654億円
従業員数連結 約11,000人(2025年3月時点)
連結子会社数約470社以上(国内外)
業種区分海運業(陸上・港湾・ロジスティクスも含む総合輸送業)

🚢 事業概要とセグメント構成

商船三井は、世界最大級の総合海運会社の一つで、以下の主要セグメントを展開しています。

① ドライバルク船事業

鉄鉱石・石炭・穀物などのバルク貨物輸送を担う。長期契約が多く、景気変動に強い基盤事業。
→ 主な顧客:製鉄会社、電力会社、商社など。

② エネルギー輸送事業(LNG船・タンカーなど)

液化天然ガス(LNG)、原油、石油製品、化学品などの輸送。
→ 近年はLNG船が急成長分野で、エネルギー安全保障に関する需要が拡大。
→ FPSO(浮体式海洋石油生産設備)やFSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)も保有。

③ 自動車船事業

自動車メーカー向けの完成車輸送。世界中で約100隻規模の自動車船を運航。
→ EV輸送の増加にも対応した次世代船を建造中。

④ コンテナ船事業

世界3位のコンテナ船アライアンス「ONE(Ocean Network Express)」を、川崎汽船・日本郵船と共同出資。
→ 商船三井は出資比率31%。
→ ONEの利益が商船三井の収益に大きく影響。

⑤ ロジスティクス・フェリー・不動産など

  • 国内フェリー(さんふらわあ など)
  • 物流サービス(倉庫・トラック輸送)
  • 海洋開発・洋上風力関連ビジネスも拡大中。

💰 業績概要(2024年度)

項目2024年度(実績)前年度比
売上高約2兆3,000億円+2.5%
営業利益約3,000億円-15%
経常利益約3,400億円-18%
純利益約2,200億円-20%
自己資本比率約60%安定水準

※業績はコンテナ市況下落と為替変動の影響で減益基調ながら、依然として高収益。


💹 株式情報(2025年10月時点)

項目内容
株価約4,100円前後
時価総額約1兆7,000億円
PER(株価収益率)約5~6倍
PBR(株価純資産倍率)約0.6倍
配当利回り約3.5〜4.0%(変動あり)

以前の超高配当期(2022–2023年)からは落ち着いていますが、依然として安定的な高配当銘柄とみなされています。


📈 今後の展望

成長ドライバー

  • LNG・脱炭素船の需要拡大
    → アンモニア燃料船、メタノール燃料船などの開発を加速中。
  • 洋上風力関連・海洋再エネ事業
    → 発電設備輸送や保守支援船の需要拡大。
  • ONEの収益安定化
    → コンテナ船市況のボラティリティ低下で中長期的な安定収益を狙う。
  • 新たな海運DX戦略
    → 運航最適化、AI気象航路選定、燃費管理システム導入などによる効率化。

リスク・懸念

  • 市況変動リスク(特にコンテナ・バルク)
  • 燃料費上昇・CO₂排出規制対応コスト
  • 地政学リスク(紅海・台湾海峡・ロシア航路など)
  • 円高局面での為替差損

🌏 ESG・脱炭素戦略

商船三井は「MOL Group Environmental Vision 2.2」を掲げ、2050年までにネットゼロエミッション達成を目指しています。

主な施策:

  • LNG・メタノール燃料船の導入
  • 風力推進装置(ウインドチャレンジャー)搭載船の運航開始
  • 洋上風力発電関連輸送・支援船事業の拡大
  • デジタル技術による燃費最適化

🧭 まとめ

項目内容
強み世界有数の船隊規模、多様な輸送分野、ONE出資による収益基盤
課題市況依存度の高さ、環境規制対応コスト、コンテナ市況の変動
将来性脱炭素・再エネ関連輸送で新たな成長軸を構築中

高配当大好きな私としては、確かに気になる銘柄ですね。次回は配当金、株主優待を詳しく調べてみたいと思います。

※情報は調査した時点での内容になりますので、今後変わる可能性があることはご留意ください。

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