前回トランプ関税は違法?!でトランプ関税が違法判決が出たこちについての考察を共有させて頂きました。今回はトランプ関税が最高裁で違法判決となった場合どうなるかを考察したいと思います。
全体的には、関税撤廃は輸入依存企業株に追い風で、インフレ低下による利下げ観測から株式市場全体にもプラスに働くのではないでしょうか。
一方、ドルは金利低下見通しや政策不透明感から売られ、円高・人民元安定の流れが強まると予想されます。
ただし、中期的には米国通商政策の信頼性が揺らぐリスクが市場全体のボラティリティを高めてしまうので、不安定な状況になりそうです。
短期的見通し
輸入企業や小売業株のプラス要因
関税撤廃により仕入コストが下がる見通しから、ウォルマートやターゲット、製造業の一部など「輸入依存度の高い企業株」は買われやすいかと。
- 半導体・ハイテク株は揺れやすい
中国関連やサプライチェーンの不透明感が一時的に強まり、ナスダック銘柄は短期的にボラティリティ増大。 - 市場全体の反応はまちまち
「貿易摩擦が緩和する安心感」と「政策の不透明さが増す不安」が交錯するため、指数全体では方向感が出にくいと思われます。
中期的見通し
- インフレ圧力の後退 → 金利低下観測 → 株式にプラス
関税撤廃により物価上昇圧力が和らぐ → FRBの利下げ観測強まる → 成長株を中心に株式市場に追い風。 - ただし、政策リスクが残る
「大統領の通商権限が制約される」ことで、米企業の競争環境にどう影響するか不透明さが残り、上値を抑える可能性も。
為替市場への影響
- ドル安圧力
- 関税撤廃 → インフレ圧力後退 → 利下げ期待 → 米金利低下 → ドル売り要因。
- 米国の通商交渉力低下 → 政策リスク増大 → ドル資産回避の流れ。
- 円高傾向
安全資産として円が買われやすい。特に「ドル円」はリスクオフで円高方向へ振れやすい。 - 人民元には安定要因
対中関税が無効化されれば、中国輸出業にとってプラス → 人民元の下支え。
投資家心理のポイント
- 株式市場では「コスト減による企業利益改善」と「政策不透明感」の綱引き。
- 為替市場では「ドル安・円高バイアス」が強まりやすい。
- 併せて、金・ビットコインといったオルタナティブ資産への資金シフトが起こる可能性も高い。
ただし、トランプ大統領のことなので、今回導入した関税が違憲と判断されれば、違憲ではない自分の権限の範囲で再び何かしらの関税をかけてくるような気がするので、最高裁での意見判断がグローバル市場にとって必ずしもいいことかどうかは不透明ですね。。。
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