ネットニュースを何気なく見ていると、トランプ大統領、エプスタイン氏の顧客リスト〝封印〟か?的な記事がいくつか出てきたので、少し気になって調べてみました。
🔍 1. 「エプスタイン顧客リスト」とは何か?
ジェフリー・エプスタインは、性的搾取および人身売買の容疑で逮捕された米国の金融業者で、政財界・王族など多くの著名人との交際があったとされます。
このため、彼の手帳や記録から「顧客リスト(client list)」が存在するという噂が長年流布されてきました。
一般に言われる「顧客リスト」は、以下の2種類の資料を指すことが多いです:
- 「ブラックブック(Black Book)」:エプスタインの人脈帳。数百人の著名人の連絡先が含まれる(公表済み)
- 未公開の捜査文書:2023〜2024年にかけて一部が公開。民事訴訟資料などに著名人の名前が記載されていた
🧾 2. トランプ元大統領との関係
▶ 関係の事実
- トランプ氏とエプスタインは1990年代に親交があり、トランプは彼を「素晴らしい男」と呼んでいた(1992年ごろのインタビューより)
- エプスタインは、フロリダ州パームビーチにあるトランプの邸宅「マール・ア・ラーゴ」に出入りしていた
- しかし、2000年代初頭には関係が冷却化しており、以降は疎遠となったとされる
▶ 関与の噂
- ネット上では「エプスタインの顧客だった」とする憶測が流布しているが、現時点でそれを裏付ける司法的証拠は存在しない
- 2025年7月現在、**米司法省(DOJ)およびFBIは「エプスタインの顧客リストは存在しない」**と公式見解を出している(2025年7月3日 DOJメモ)
⚖️ 3. 司法・政府の公式見解
- 2025年7月上旬、米司法省とFBIが調査結果を公表し、以下を明言: 「エプスタインが作成・保管していたとされる『顧客リスト』は存在しない。あったとされる資料も性的犯罪に直接関係する証拠はなく、起訴に至る情報は得られなかった」
- これにより、トランプ氏を含むいかなる有名人も「エプスタインの顧客」として起訴・捜査対象になっていない
🗣️ 4. 有名人の関与と憶測の発信源
以下の人物は、エプスタインとの交際歴があり、「顧客リストに載っている」と噂されたことがありますが、いずれも公式捜査で関与が立証されたことはありません(2025年時点):
人物名 | 状況・説明 |
---|---|
ドナルド・トランプ | 1990年代に交流、2000年代以降は断絶。顧客リストには含まれず、司法省も否定 |
ビル・クリントン | 飛行機(ロリータ・エクスプレス)に複数回搭乗。性的犯罪との関与は否定 |
プリンス・アンドリュー | 民事訴訟で告発、2022年に和解。刑事告訴はされず |
イーロン・マスク | 一部に名前があったが、関係を強く否定。法的証拠なし |
レックス・ウェルスナー(元モデル事務所CEO) | 関与が取り沙汰されているが捜査対象にはならず |
🧠 5. なぜ今も「リスト」が話題になるのか?
- SNSによる拡散
多くの陰謀論系アカウントが「実は存在する」「政府が隠している」と主張 - 有名人の発言
例:イーロン・マスクが「本当にリストがないのか?」と挑発的投稿をしたことで注目が再燃 - バージン諸島などでの民事訴訟
訴訟資料の一部に著名人の名前が出たことで再燃(ただし証拠ではなく、単なる名前の列挙)
🔮 6. 今後の見通し
- 追加の未公開文書が出てくる可能性はゼロではないが、司法当局は「実体的犯罪に基づく証拠なし」としており、これ以上の刑事責任を問う動きはないと見られている
- トランプ氏にとっては、大統領選(2024〜2025)でのスキャンダル回避として強く否定する姿勢を維持
- 顧客リスト関連の話題は、陰謀論・選挙戦略の文脈で政治利用される懸念が強い
✅ 結論
- エプスタイン「顧客リスト」は公式には存在しない
- トランプ元大統領とエプスタインの交際歴はあるが、犯罪的な関与は示されていない
- 司法省・FBIが調査結果を公表し、現時点での疑惑は終結した
- 一部メディア・SNSでは依然として噂が残るが、確たる証拠はなし
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