本日は保有しているNTT株について共有させて頂きます。というのも、NTTの株価は、2025年2月14日時点で146.9円となっており、株価指標として、以下の状況になっています。
- 予想PER(株価収益率):11.2倍
- 実績PBR(株価純資産倍率):1.20倍
- 予想配当利回り:3.54%
個人的には大分安くなってきているなと感じつつも、状況をしっかりウオッチングしていきたいと思います。
NTTの基本情報
NTT(日本電信電話株式会社, Nippon Telegraph and Telephone Corporation)は、日本最大の通信会社であり、通信インフラ、モバイル通信、データセンター、クラウド、AI、スマートシティなど幅広い事業を展開しています。
- 正式名称:日本電信電話株式会社(Nippon Telegraph and Telephone Corporation)
- 設立:1985年(日本電信電話公社から民営化)
- 本社所在地:東京都千代田区大手町
- 従業員数:約32万人(グループ全体、2024年時点)
- 上場市場:東京証券取引所プライム市場(ティッカーコード:9432)
- 売上高:12.6兆円(2023年度)
- 時価総額:約15兆円(2024年時点)
NTTの歴史
① 郵政省時代(1952年以前)
日本の通信事業は、逓信省(現在の総務省の前身)によって管理されていました。
② 日本電信電話公社(1952年~1985年)
戦後、日本政府は電信・電話事業を統一し、日本電信電話公社(電電公社)を設立。全国の通信インフラを整備しました。
③ NTT設立と民営化(1985年)
日本政府の民営化政策により、日本電信電話公社がNTT(日本電信電話株式会社)として民営化されました。
④ NTTグループの再編(1999年)
政府の規制により、NTTは以下の3つの事業会社に再編されました:
- NTT東日本(東日本地域の固定通信)
- NTT西日本(西日本地域の固定通信)
- NTTドコモ(モバイル通信)
さらに、IT分野を担うNTTコミュニケーションズ、研究開発を担当するNTT研究所(NTT R&D)も設立されました。
⑤ NTTドコモの完全子会社化(2020年)
2020年、NTTはNTTドコモを完全子会社化し、通信業界での競争力を強化しました。
NTTの事業構成
NTTは主に以下の事業を展開しています。
① 通信事業
- NTTドコモ(モバイル通信:スマートフォン・5G)
- NTT東日本・NTT西日本(固定電話・光回線:フレッツ光)
② ITサービス・クラウド
- NTTデータ(国内最大のSIer、システム開発)
- NTTコミュニケーションズ(クラウド・データセンター)
③ スマートシティ・インフラ
- NTTアーバンソリューションズ(不動産・都市開発)
- NTTファシリティーズ(電力・エネルギー管理)
④ 研究開発
- NTT研究所(NTT R&D)
- 量子コンピューター、AI、次世代ネットワーク(IOWN)を開発中
NTTの強み
① 日本最大の通信インフラ
- 日本全国に光ファイバー網を展開
- 5G基地局・データセンターを保有
② 高い技術力(NTT R&D)
- IOWN(Innovative Optical and Wireless Network):次世代光通信技術を開発
- 量子暗号通信:安全な通信技術を研究
③ 官公庁・大企業向けのITサービス
- NTTデータは、日本最大級のSIerで、官公庁・金融機関のシステムを支える
NTTの課題
① 通信市場の競争激化
- 楽天モバイル、KDDI、ソフトバンクとの競争
- 格安SIMの普及による収益減少
② 海外市場での存在感
- 国内市場は安定しているが、海外事業の売上比率は低い
- 5Gやクラウド分野でグローバル競争に挑戦
③ NTT法の規制
- NTTは「NTT法」によって、国が保有する株式比率(最低1/3)を維持する義務あり
- 政府の影響を受けやすい
NTTの未来戦略
① IOWN(次世代通信技術)
- 従来の100倍の通信速度を実現する光ネットワーク
- 低消費電力化で環境負荷を削減
② 6Gの開発
- 5Gの次世代技術として6Gを開発
- 2030年頃の商用化を目指す
③ スマートシティ事業
- 都市開発・エネルギー管理を含む新規事業を拡大
- 自治体と連携し、デジタル化を推進
④ グローバル展開
- 海外のデータセンター事業を強化
- 北米・ヨーロッパ市場への進出を加速
NTTの競合比較
企業 | 主な事業 | 強み |
---|---|---|
NTT | 通信・IT・データセンター | 国内最大、R&Dが強い |
KDDI | 通信・金融・エンタメ | auブランド、金融サービスが強い |
ソフトバンク | 通信・投資 | AI・投資事業で成長 |
楽天モバイル | 通信・EC | 価格競争力 |
まとめ
✅ NTTは日本最大の通信会社であり、5G・クラウド・AIなどの技術革新を推進
✅ NTTドコモ、NTTデータ、NTTコミュニケーションズを中心に事業を展開
✅ IOWN、量子コンピューター、スマートシティなど未来技術に注力
✅ 海外展開が課題で、グローバル市場での競争力を強化する必要あり
単元株数も小さくなり、買いやすい株であるので、余剰資金がある方は株価の動きをチェックしつつ、よいタイミングで購入するのもいいかもしれません!!
※投資はあくまでも自己責任で※
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