ふとしたタイミングで、株の相続についてどうすればいいんだろうと疑問がわき、少し調べてみました。調べた内容を共有させて頂きますが、非常に大事なことなので、正式な手続きは各証券会社へお問い合わせください!!ここでは、こんなことやらなきゃいけないんだ!ってことを把握して頂ければ幸いです!
株の相続の基本ルール
- 被相続人(亡くなった人)が保有していた株式は、法定相続人に相続されます。
- 相続の対象となる株は、証券会社の口座に保管されているか、上場企業の株主名簿に登録されている必要があります。
相続人の確認
まず、法定相続人を確定します。法定相続人は、民法で以下の優先順位で決められています。
優先順位 | 相続人 | 相続割合の一例(配偶者がいる場合) |
---|---|---|
1位 | 配偶者+子 | 配偶者:1/2、子:1/2 |
2位 | 配偶者+直系尊属 | 配偶者:2/3、直系尊属:1/3 |
3位 | 配偶者+兄弟姉妹 | 配偶者:3/4、兄弟姉妹:1/4 |
被相続人の株式口座の確認
被相続人が持っていた証券会社の口座を確認します。
以下の情報が必要です:
- 被相続人の証券会社名
- 口座番号
- 保有している銘柄と株数
証券会社に問い合わせることで、口座の有無や保有株の確認ができます。
遺産分割協議書の作成
相続人が複数いる場合、遺産分割協議書を作成して、誰がどの株式を相続するかを決めます。
- 株式を分割して相続する場合も、株数に応じて協議します。
- 協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に申し立てが必要です。
証券会社での相続手続き
遺産分割協議書が完成したら、証券会社に相続手続きを依頼します。
必要な書類は次の通りです:
必要書類 | 説明 |
---|---|
被相続人の戸籍謄本 | 被相続人の死亡事実を証明します。 |
相続人の戸籍謄本 | 相続人の身分を証明します。 |
遺産分割協議書 | 遺産の分割方法を明記した書類です。 |
相続人の本人確認書類 | 運転免許証やマイナンバーカードなど。 |
株式の名義変更
証券会社での手続きが完了すると、株式の名義が相続人に変更されます。
上場株式の場合は、証券口座に名義変更後の株式が反映されます。
非上場株式の場合は、株主名簿に名義変更が記載されます。
相続税の申告と納税
株式も相続財産として相続税の対象になります。
株式の評価額は、相続時点の時価を基準に計算します。
- 上場株式は、相続日またはその前後3か月間の平均株価で評価。
- 非上場株式は、国税庁の評価基準に基づきます。
相続税の申告期限は、相続開始から10か月以内です。
相続の具体例
例)被相続人Aさんが証券会社に500万円分の株式を保有していた場合
- 相続人が2名(配偶者と子1人)
- 500万円の株式は、配偶者250万円分、子250万円分に分割
- 遺産分割協議書にその旨を記載し、証券会社で手続きを行う
- 株式の評価額に基づき、相続税を計算・納付
注意点
- 証券会社ごとに手続きが異なるため、事前に問い合わせて確認しましょう。
- 株式以外の相続財産も含めて、税理士など専門家に相談するとスムーズです。
- 非上場株式は評価が難しいため、特に注意が必要です。
※相続手続きは複雑な部分も多いため、税理士・弁護士・証券会社の担当者に相談することをおすすめします。
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