黒田グループ

投資

本日は半導体関連銘柄を検索していた時に、東証スタンダード市場ですが、高配当が目についた「黒田グループ」について共有させて頂きます。高市政権がAI関連に力を入れるとのことでしたので、成長に期待したいところです。

基本情報

  • 社名:黒田グループ株式会社(英文社名:Kuroda Group Co., Ltd.)
  • 設立年月日:2017年10月6日(持株会社体制移行)
  • 上場市場:東京証券取引所 スタンダード市場(証券コード:287A)
  • 本社所在地:東京都品川区南大井5-17-9
  • 資本金:11,642百万円(=約116.42億円)
  • 決算期:3月末日
  • 代表者:代表取締役 社長執行役員 細川 浩一

事業内容・構成

黒田グループは、持株会社体制の下で「製造事業」と「商社事業」を主軸に展開しています。

  • 製造事業:HDD(ハードディスクドライブ)用部品、液晶生産材、電設資材、アルミダイカスト製品、樹脂成形金型、自動化装置・モーター部品など、ニッチかつ高付加価値分野を中心に国内外で製造・販売を行っている。
  • 商社事業:電子部品・電気材料・半導体・機器・装置等を、自動車業界・エレクトロニクス業界を中心に、国内外で販売。グローバルサプライチェーンを構築。
  • 海外展開:日本国内のみならず、中国・東南アジア・北米・その他地域で展開しており、24/3期において海外売上収益比率は約45%に達しているとの報告あり。
  • 事業セグメント比率(24/3期実績):商社事業が約76.5%、製造事業が約23.5%。

歴史的背景・経営体制の変化

  • 元々は、1945年創業の 黒田電気株式会社(電気材料・電子部品専門商社)が母体となっています。
  • 2015年頃から事業環境が変化し、「売上拡大型」から「営業利益/収益性改善型」へのモデル転換を図りました。
  • 2018年3月、黒田電気の株式非公開化を実施。以降、黒田グループとして持株会社体制に移行。
  • 2024年12月17日、東証スタンダード市場に新規上場。

財務・業績のポイント

  • 24/3期(2024年3月期)連結売上高:約1,266.9 億円(前期比-9.0%)。
  • 同期間、連結税引前利益:約11.68 億円(前期比-71.3%)という大幅減益。
  • 25/3期予想では、売上高1,210 億円/税引前利益56億円という予想が出ています。
  • グループ構成:製造子会社13社、商社子会社15社、管理会社1社、計29社構成。

投資・株主還元の方針

  • 配当政策として、親会社所有者帰属持分をベースとした「DOE(株主資本配当率)」を目標7%と設定。
  • 「数年間は累進配当を想定する」との方針。
  • 手元現預金を月商1ヶ月程度とし、余剰資金は「成長投資」「財務健全性強化」「株主還元」のいずれも勘案するという方針。

強み・課題・今後の展望

強み

  • グローバル展開が進んでおり、海外売上比率が高い(約45%)ことで、国内環境への依存度が比較的低め。
  • ニッチ領域(HDD部品、液晶生産材、樹脂・ダイカスト製品)で技術力・顧客関係が構築されており、容易に真似できない事業ポジションを有している。
  • 製造と商社という二本柱の構造を持つことで、収益機会を多角化できる。

課題・リスク

  • 製造事業・商社事業ともにエレクトロニクス・自動車という景況に敏感な分野を扱っており、切り替えリスク・需要変動リスクが存在。
  • 24/3期の大幅減益から回復途上にあり、短期的な収益改善が必須。
  • 海外展開のため為替変動・海外拠点リスク・地政学リスクなどが影響を及ぼす可能性。
  • 上場したばかりのため市場からの期待・説明責任も増加しており、ガバナンス・透明性の維持が重要。

今後の展望

  • HDDやデータセンター向け部品、自動車向け電子部材など、成長が期待されるアプリケーション領域への対応が鍵となる。
  • グローバルサプライチェーン、特にアジア・東南アジアでの生産・販売拠点強化が、売上拡大のドライバーとなる可能性。
  • 配当・株主還元については、DOE7%を目安としながら、収益改善が進めば上方余地あり。

次回は株価及び配当を中心に調べて共有させて頂きます。

※情報は調査した時点での内容になりますので、今後変わる可能性があることはご留意ください。

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