商船三井②

投資

前回(商船三井)で、企業概要について共有させて頂きましたが、今回は配当金を中心に調べましたので、共有させて頂きます。


配当について

過去5期の配当金(1株あたり)と利回り

まず、直近5期の年間配当金額について、分かる範囲で表に整理します。なお、利回りについては株価が期末・予想時点で変動するため、おおまかな水準のみ記載します。

決算期(~3月)年間配当金(円/株)配当利回りの目安*
2021年3月期50.00 円(合計)利回り:記録例 約8 %超(株価4,347円時など)
2022年3月期400.00 円利回り:かなり高め(海運市況好調期)
2023年3月期560.00 円利回り:非常に高水準(市況ピーク期)
2024年3月期220.00 円利回り:低下。市況変動の影響あり。
2025年3月期360.00 円利回り:再び上向き。

* 利回り=「年間配当金 ÷ 株価」の目安。株価変動のため「利回りの目安」にとどまります。

補足情報

  • 会社の公式IRによれば、2021〜2025期の配当金推移は「50 円 → 400 円 → 560 円 → 220 円 → 360 円」となっています。
  • 最新の予想では、2026年3月期について年間配当金175.00 円という予想が出ています。
  • 最近では、配当性向(純利益に対する配当割合)が約30%程度という数字も見られます。例えば2025/03期は「配当性向約30.3%」と報じられています。
  • 配当利回りについて、例えば「予想配当利回り4.03%」というデータも出ています。

解説・ポイント

  • この会社は海運業ということで、景気・海運市況・燃料コスト・為替など外部環境の影響を受けやすく、配当も一定ではなく変動が大きいです。
  • 2022〜2023期には市況好調の影響で配当が大きく跳ね上がった一方、2024期には大きく減配しています。
  • 2025期には再び配当を上げていますが、将来の配当を過度に期待する際は、市況の変動リスクを念頭に置いた方が良いでしょう。
  • 配当利回りが高いとき=株価が割安、または配当が特別に増えた時期という可能性がありますが、反対に翌期以降の減配リスクもあります。

株主優待について

優待内容

主な優待内容は以下の通りです。

  • 権利確定月: 3月末日・9月末日 の株主名簿に記載された100株以上保有の株主。
  • 株数に応じて、以下のような優待があります:
    • 「にっぽん丸/MITSUI OCEAN FUJI」クルーズ優待券(100株以上で2枚、1,500株以上で4枚、3,000株以上で6枚など) ― 1枚で1名1クルーズの旅行代金を正規料金から10%割引(2枚使えば20%割引)というもの。ただし30日以上のクルーズでは割引率が3%/6%などに低下します。
    • 9月確定分には、グループのフェリー(「商船三井フェリー」「フェリーさんふらわあ」)で使える「フェリーサービス共通クーポン券」(1枚5,000円相当)も。保有株数に応じて枚数が変動。
    • さらに、2023年5月に制度拡充が発表され、3月末時点で300株以上を2年以上継続保有する株主には「オリジナルカタログギフト(3,000円相当)を贈呈」という新制度が加わりました。

優待の利用上の注意点

  • クルーズ優待券は「チャータークルーズ」「ホテル・飛行機を含む旅行商品」などには適用されない場合あります。
  • 優待券の併用・利用条件(枚数やクルーズ日数・対象商品)が限定されているので、利用前に確認が必要です。
  • 継続保有条件(2年以上)を満たす必要がある優待もあります(カタログギフト対象など)ので、株を売る予定がある場合はこの点も注意です。

優待の価値・利回り考察

  • 優待を数値化して「優待利回り」を出すのはやや難しいですが、例えば「フェリー5,000円クーポン1枚」と株価4,300円×100株=約43万円の投資と比較するような視点もあります。優待券の利用頻度・条件次第で実質価値が大きく異なります。
  • 優待内容が「クルーズ」「フェリー」など比較的限定的な用途・対象なので、株主がそのサービスを利用するかどうかで価値が大きく左右されます。

まとめ

  • 商船三井の配当は 非常に変動が大きい 海運市況に影響される構造で、過去5期を見ると「50円 → 400円 → 560円 → 220円 → 360円」という推移です。
  • 配当利回りも時期によってかなり変化しており、株価・市況を併せて注視する必要があります。
  • 株主優待制度は「クルーズ優待券」「フェリークーポン」「継続保有株主向けカタログギフト」など多彩で、サービスを活用できる株主には魅力がありますが、使わないとメリットが相対的に低くなる点もあります。
  • 投資判断をする際には、配当・優待だけでなく、海運市況・燃料コスト・為替・地政学リスクなど外部変動要因をしっかり把握することが重要です。

※情報は調査した時点での内容になりますので、今後変わる可能性があることはご留意ください。

※投資はあくまでも自己責任で!

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