2025年9月7日に石破首相が辞任を表明しました。日曜の夕方18時からの会見を行いましたが、その内容の要約とマーケットに対する影響を本日の状況踏まえて考察したいと思います。
会見の要約
石破首相の辞任表明会見について3つのポイントで要約すると。。
選挙敗北への責任
石破首相は、自民党が参議院選を含む選挙で議席を大幅に失った事実を率直に認め、「党首として結果に責任を負うのは当然」と明言しました。信頼回復には世代交代が不可欠とし、自身の退陣こそが党を立て直す第一歩と強調しました。
関税交渉の区切り
米国との関税交渉が一定の進展を見たことも辞任の契機と説明。「重要な節目を迎えた今こそ政権交代の適切な時期」と位置付け、政策遂行に一区切りをつける判断を示しました。
党内結束への配慮
「このままでは党が分裂しかねない」と危機感を示し、自身の続投が分断を深める懸念を指摘。党の結束を守るため、あえて自ら退く道を選んだことを強調しました。
辞任が遅いと感じる方も多々いらっしゃるみたいですが、9月8日の総裁選前倒し決議がなくなることにより、党内分裂を回避したのは自民党的には良かったんじゃないでしょうか。
市場への影響
8日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、終値は前週末比625円(1.45%)高の4万3643円で終了。上げ幅は一時800円を超え、8月18日の最高値(4万3714円)を上回る場面があった。石破茂首相が辞任を表明し、次期政権で財政拡張的な政策を進めるとの期待から買いが優勢となり、米景気の先行き不透明感など懸念材料も多いが、国内政治動向を巡り、日本株は最高値圏に浮上。
一言でいうとマーケットには歓迎されているように見えますね。それぞれの観点か見てみましょう。
辞任表明と後継選びへの政治リスク
石破首相は、自民党内の分裂を避けるために辞任を表明し、臨時の総裁選へと動きが移りました。
→ 政治的不透明感が増し、市場では為替(円売り)や債券(JGB長期利回り上昇)に売り圧力が強まっているようですね。
株価は上昇、政権交代への期待
新政権への期待から「政治停滞より前進の方が望ましい」との見方で、日経平均は約1.0〜1.5%上昇しました。市場は「政策推進のリスタート」を歓迎する形のようです。
円安進行—政策の先行き不透明と財政拡大への懸念
辞任を受けて政治不安と新政権における財政支出拡大への警戒が円安を促し、円は対ドルで0.5〜0.6%下落。ドル円は148円台半ばへ進行しました。
長期債利回りは上昇、JGBには売り圧力
今後の財政支出拡大への懸念から、超長期国債の売りが出ており、利回りは上昇中です。
→ 債券市場では警戒感が高まっており、円安とも同調しています
これから総裁選でどなたが総裁になるかによって、市場への影響も変わってきそうですね。ちまたでは高市銘柄と言われるものが上がっているとか。。私はとりあえずしばらく様子見しておきます。
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