前回(黒田グループ)で黒田グループの企業概要を共有させて頂きましたが、今回は、株価及び配当利回りについて共有させて頂きます。
株価
直近の株価は860円前後で推移ししています。まだ上場してから1年もたっていないので過去データも少ないですが、高い時でも1150円ぐらいで、安い時で733円となっています。
配当
2024年は配当実績0円、2025年は期末60円で配当開始。2026年は累進配当の方針どおり61円予想が出ています。
| 期(~3月) | 区分 | 年間配当金 | 参考利回り |
|---|---|---|---|
| 2024年3月期 | 実績 | 0円(上場前、配当なし) | |
| 2025年3月期 | 実績 | 60円(中間0/期末60) | 約6.28% |
| 2026年3月期 | 会社予想 | 61円(中間30/期末31) | 約7.08% |
DOE(株主資本配当率)7%を目標に、数年間は累進配当(原則減配せず維持または増配)を想定。配当は年2回(中間・期末)のようです。
黒田電気株式会社(旧上場会社)/黒田グループ株式会社(現・上場会社)について
配当利回が高いことは、上場してから期間が浅いことが気になり、理由を調べてみました。
上場廃止された理由
旧社名「黒田電気株式会社」の上場廃止について、以下のような流れ・理由がある。
- 黒田電気は、もともに KMホールディングス株式会社 が筆頭株主となり、株式公開買付け(TOB)および株式売渡請求(株主に対して株式を売却させる手続き)を実施。
- 取締役会がこの「株式売渡請求」を承認し、特別支配株主の下に入ることで、上場基準(流通株式数・支配構造等)で「上場維持が困難」な状況となり、整理銘柄指定~上場廃止へと至った。
- 廃止日は 2018年3月16日。
- また、業績低迷・株主構造の変化・経営体制改革の必要性といった背景も報じられていて、例えば「主力製品の販売低迷」「取引先との関係悪化」「株主=ファンドとの委任状争奪戦」などのエピソードがある。
まとめると:特定株主(KMホールディングス)が黒田電気の株を取得し、非公開化(上場廃止)するためという支配構造の変更が主な理由。加えて、その背景には経営改革・収益構造見直しの必要性があったということみたいですね。
再上場された理由
その後、黒田電気の事業を整理・再編し、持株会社体制に移行して「黒田グループ株式会社」として再び上場を果たしている。以下がその理由・背景。
- 黒田電気を非公開化(2018年)後、持株会社体制への移行、意思決定プロセス・経営体制・収益性改善などの施策を実行。
- 経営陣自身が「この間に構造改革を行い、再び株式市場を通じた資本調達・ガバナンス強化を図る時期が来た」として、2024年12月17日に東証スタンダード市場へ上場。
- 再上場の目的として、以下のような点が挙げられている:
- 説明責任/透明性を高め、株主・ステークホルダーの信頼を得るため。
- 収益性重視の経営(売上拡大から営業利益率改善へ)を明確にし、新たな成長フェーズに進むため。
- 資本市場からの調達・株主還元(配当政策の明示)を可能とし、経営の裁量だけでなく市場機構の中で活動を再構築するため。
補足:年表的整理
- 2000年03月:黒田電気が東証1部上場。
- 2018年03月16日:上場廃止(TOB+株式売渡請求)により公開市場から退場。
- 2017年10月06日:黒田グループ株式会社(持株会社)設立。
- 2024年12月17日:黒田グループとして東証スタンダードに新規上場。
再上場してから期間が浅いですが、配当利回りもよく、配当性向は65.1%となっています。配当性向は高い気がしますが、累進配当を予定していますので、高配当好きな方は購入を検討してもいいかもしれません。
※情報は調査した時点での内容になりますので、今後変わる可能性があることはご留意ください。
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