ユナイテッドヘルス

United health 投資

昨年末からユナイテッドヘルス・グループで色々と事件が起きています。それに関連してか、先週はかなり株価を下げているようです。何が行ったか簡単にまとめてみました。

出来事の概要

  • サイバー攻撃とその影響
  • 取締役(ブライアン・トンプソン氏)の殺害
  • 規制当局による調査と法的リスク
  • 経営陣の交代とリーダーシップの変化及び株価への影響

1年ぐらいでこんな悪材料がでるのも珍しいですね。簡単に説明をまとめてみました。

サイバー攻撃とその影響

2024年2月、子会社のチェンジ・ヘルスケア(Change Healthcare)が大規模なランサムウェア攻撃を受け、医療請求や支払い処理に大きな混乱が生じました。この攻撃により、患者情報の漏洩や医療提供者への支払い遅延が発生し、同社の対応に対する批判が高まりました。

ブライアン・トンプソン氏殺害

ユナイテッドヘルス・グループ(UnitedHealth Group)の保険部門であるユナイテッドヘルスケア(UnitedHealthcare)のCEO、ブライアン・トンプソン氏が2024年12月4日、ニューヨーク市のミッドタウン・マンハッタンで銃撃され、死亡する事件が発生しました。この事件は、同社の年次投資家会議の開催直前に起き、業界内外に大きな衝撃を与えました。


🔍 事件の概要

トンプソン氏は、ニューヨーク・ヒルトン・ミッドタウン・ホテルの外で、早朝に銃撃を受けました。監視カメラの映像によると、犯人はフード付きのジャケットとマスクを着用し、トンプソン氏を待ち伏せしていたとされています。犯行後、犯人は自転車で現場から逃走しました。警察は、現場で使用済みの薬莢を回収し、そこには「delay(遅延)」「deny(拒否)」「depose(証言)」といった言葉が刻まれていたことが報告されています。これらの言葉は、保険業界で請求拒否の戦略を表すフレーズ「delay, deny, defend(遅延、拒否、防御)」を連想させるものです。


👤 容疑者と動機

事件から5日後の12月9日、ペンシルベニア州アルトゥーナのマクドナルドで、ルイジ・マンジョーネ(Luigi Mangione)容疑者が逮捕されました。彼は26歳で、メリーランド州出身、ペンシルベニア大学で工学の学位を取得しており、以前は犯罪歴がありませんでした。逮捕時、彼の所持品からは、3Dプリンターで製造されたとみられる銃器や偽造IDが発見されました。マンジョーネ容疑者は、ニューヨーク州での11件の州法違反と4件の連邦法違反で起訴されており、その中にはテロ行為としての殺人も含まれています。検察は、彼が保険制度への不満から犯行に及んだ可能性があると見ています。


🌐 社会的反響と企業の対応

この事件は、アメリカの医療保険制度に対する不満が高まる中で発生し、SNS上ではマンジョーネ容疑者を支持する声や、保険業界への批判が多数見られました。「#FreeLuigi」などのハッシュタグが拡散され、企業幹部の写真を掲載したポスターがニューヨーク市内に貼られるなど、抗議活動も展開されました。また、事件後、ユナイテッドヘルスを含む複数の保険会社が、経営陣の写真を公式サイトから削除し、セキュリティ対策の強化を図りました。

規制当局による調査と法的リスク

米国司法省(DOJ)は、ユナイテッドヘルスのメディケア・アドバンテージにおける請求慣行に関して、刑事詐欺の可能性を含む調査を進めています。同社は、これらの調査について正式な通知を受けていないと主張していますが、株価や評判への影響は避けられない状況です

経営陣の交代とリーダーシップの変化及び株価への影響

2025年5月13日、CEOのアンドリュー・ウィッティ氏が「個人的な理由」により突然辞任し、前CEOのスティーブン・ヘムズリー氏が再びCEOに就任しました。また、同社は2025年の財務見通しを撤回し、株価は大幅に下落しました。これらの動きは、事件による企業の評判低下や、医療費の増加、規制当局の調査など、複数の要因が重なった結果とされています。

どこが底値かわかりませんが、今週の値動きをチェックしながら、変えるタイミングがあれば買いたいと思います!

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