バロックジャパンリミテッド

投資

本日は現在購入を検討しているバロックジャパンリミテッドについて調査した内容を共有したいと思います。ウオッチング対象とする前は存在も知りませんでしたが、結構手広くビジネスしているみたいですね。

基本情報

まずは会社概要です。

項目内容
商号株式会社バロックジャパンリミテッド
(BAROQUE JAPAN LIMITED)
創業2000年3月8日
設立2003年8月11日(法人登記等)
本社所在地東京都目黒区青葉台4丁目7番7号 住友不動産青葉台ヒルズ
資本金約 8,258 百万円(2025年2月末時点)
従業員数約1,381名(連結、契約社員含む、2025年2月末)
上場市場東京証券取引所 プライム市場
決算期毎年2月末日

事業内容・ブランド構成

  • 主にアパレル・アクセサリーの企画・製造・販売、小売業(SPA: 製造小売業)として、ブランドを持って国内外で展開しています。
  • ブランド数は17ブランドほど。
  • 店舗展開は国内中心ですが、海外にも出店あり。国内店舗は直営・FC(フランチャイズ)など含めて 約340店舗(直営185、代行70、FC85店舗、2025年2月末時点)。海外店舗は6店舗(米国1、韓国4、台湾1、いずれも FC または直営含む)。

主なブランド:

  • MOUSSY
  • SLY
  • AZUL BY MOUSSY
  • RODEO CROWNS WIDE BOWL
  • ENFÖLD, RIM.ARK など

財務状況(最近の実績)

以下は直近決算期(2025年2月期など)の主要数字です。

指標数値
売上高58,180 百万円(2025年2月期)
粗利益33,100 百万円
営業利益8億12百万円(約 812 百万円)
経常利益△16億83百万円(赤字)
当期純利益△25億75百万円(赤字)
総資産340.51 億円
純資産187.96 億円

財務の傾向としては、売上は最近数年そこまで大きく落ちてはいないものの、利益面で赤字となっており、収益性に課題があります。営業キャッシュフローはプラスですが、経常利益・純利益でのマイナスが収益性・コスト構造の見直しが必要なことを示しています。


強み・課題

強み

  1. ブランドポートフォリオが豊富
     複数のブランドを持っており、それぞれが異なる顧客層・チャネルを持つため、リスク分散が可能。
  2. SPA モデル
     企画から製造・販売までを自社または管理下でできることにより、流行への迅速な対応やコスト管理の余地があります。
  3. 国内の店舗網
     340店舗と比較的大規模で、直営・FC・代行等の形態を混ぜて展開しているため、店舗戦略に柔軟性があります。
  4. 海外展開の芽
     韓国・台湾・米国など少数ですが海外にも進出しており、将来のグローバル展開可能性があります。

課題・リスク

  1. 収益性低下/赤字
     営業は辛うじてプラス傾向でも、経常・純利益で赤字という状態が続いており、コスト削減や収益改善が急務です。
  2. 競争の激化
     ファッション業界はトレンド変化が速く、消費者の好みや購買チャネル(オンライン vs 店舗)の変化に対応する必要性が高いです。
  3. 為替・原材料コスト・輸入コスト
     デニムやアクセサリーなど輸入/輸出要素もあるので、原材料価格・輸送コスト・為替変動の影響を受けやすいです。
  4. 店舗運営コスト
     多数の実店舗の維持コスト(賃料・人件費・在庫など)が利益を圧迫する可能性があります。

最近の動き・注目点

  • 2025年2月期に純利益で大幅な赤字となっていることが注目されます。
  • 中国事業の影響について、ある四半期決算で「中国事業の影響解消」が通期収益改善に向けてのポジティブ材料とされています。
  • 株価関連指標では、株価対売上比率や株価純資産倍率など、バリュエーション面で割安に見られている部分もあります。

次回は株価や配当金の推移について共有させて頂きます。

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