イーロン・マスク氏とドナルド・トランプ米大統領。ちょっと前まであんなに仲が良かったのに一転して対立してますね。個人的には、イーロン・マスクが言っていることが正しい気がしますが、何が正しいか正しくないかは見方や観点によって違うので、あえてこの場では触れませんが、少しだけ二人のいざこざをまとめてみました。
1. 🧩 背景:蜜月から決裂へ
- 2024年、マスク氏はトランプ氏への支持を表明し、「政府効率省(Department of Government Efficiency: DOGE)」創設などに参加し、協力関係が進行
- 両者はホワイトハウスのIT改革や政策面で強い結びつきを持ち、象徴的にはトランプ氏の就任式やキャンペーンイベントにもマスク氏が参加しました 。
2. ⚡ 破局へ:路線転換と公の批判
- 2025年5月に成立を目指した大規模減税・支出法案「One Big Beautiful Bill(別名:Big Beautiful Bill)」について、マスク氏が「disgusting abomination(忌々しい酷い代物)」と猛批判
- さらに、マスク氏はトランプ氏を「エプスティン文書との関係」で批判的に扱い、SNS上での相互批判へと発展 。
- トランプ氏は「非常に失望した」「恩知らずだ」と怒りを露わにし、契約・補助金の撤回や「深刻な結果」を招く可能性を示唆
3. 💥 公開対立の激化と余波
- マスク氏は民主党への資金提供を検討との報に、トランプ氏は「深刻な結果を招く」と威嚇
- トランプ氏が連邦政府契約の打ち切りや、マスク氏の事業—Tesla、SpaceX、Starlink、X—に立ちはだかる構えを示す一方、マスク氏は「第三勢力」党設立を示唆するなど対応 。
- 金融市場ではTesla株が一時14%急落、時価総額で約1,530億ドルを失うなど、波及効果が顕著に。
4. 🛡 なぜ今か?ストレスと戦略の交錯
- マスク氏の父エロール・マスク氏によると、今回の一連の騒動は双方の“ストレスの蓄積”による誤爆的なものだとし、早期の収束が望まれると発言
- 米メディアの一部では、シリコンバレーのリーダーたちがほっと息をついており、マスク氏が再び注目の的になる状況を警戒しているとの報道も 。
5. 📊 政治と市場への影響
- CBOへの影響:共和党内からは、今回の争いにもかかわらず法案成立に影響はない、むしろ共和党の結束につながるとの楽観論も 。
- ビジネス・市場リスク:TeslaやSpaceXが政府契約に依存しているため、対立が長引くほど規制強化や補助金削減のリスクが高まると懸念 。
✅ 今後の論点
観点 | ポイント |
---|---|
和解の可能性 | マスク氏は一部投稿を削除し、トランプ氏との緊張緩和を示唆 |
Xの規制リスク | トランプ氏支持層の中には「X禁止」の声もあり、Xへの規制強化が取り沙汰されている |
大統領選影響 | マスク氏が第三勢力として示唆を続けることで、2025年以降の米政局にも影響が及ぶ可能性あり |
🔚 総括
イーロン・マスク氏とドナルド・トランプ氏の関係は、わずか数カ月で蜜月から険悪な対立へ転じました。政策批判が火種となり、個人攻撃や契約打ち切りの示唆へと激化。Tesla株の急落など市場に与える影響も大きく、政治・経済双方に波紋を広げています。今後、彼らがどのような和解ないし関係修復に向かうかが、米国社会においても重要な注目点と言えます。
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