イランとパキスタンの関係性

雑記

パキスタンが、アメリカとイランとの停戦協議の仲介国として介入しています。今回なぜパキスタンなのか?を理解するためにもイランとパキスタンとの関係性を調べてみました。

イランとパキスタンの関係

イランとパキスタンの関係は、一言でいうと「近い隣国同士だが、常に緊張要因も抱える実務的な関係」です。両国は909kmの国境を接し、宗教的・文化的なつながりも深く、イランは1947年のパキスタン独立後まもなく承認した最初の国とされます。逆にパキスタンも、1979年のイラン革命後に成立したイスラム共和国を早期に承認しました。つまり、国家としての出発点から相手を重視してきた関係です。現在も両国政府は、公式には「友好」「兄弟的関係」を強調しています。

ただし、この関係を本当に左右してきたのは、きれいな理念よりも国境地帯の安全保障です。特にパキスタンのバロチスタン州と、イランのシスタン・バルチスタン州にまたがる地域では、武装勢力、密輸、誘拐、越境犯罪が長年の火種になっています。2024年1月には、イランがパキスタン領内の標的を攻撃し、これに対してパキスタンもイラン領内の武装勢力拠点を攻撃しました。これは近年でもかなり異例なレベルの緊張でしたが、Reutersによれば、双方とも事態の拡大は望まず、早い段階で封じ込める意思を見せていたとされています。その後の2024年4月の共同声明でも、両国は国境を「平和と友情の国境」にするとし、テロ、麻薬密輸、人身売買、マネーロンダリングなどへの協力を確認しています。

経済面では、潜在力は大きい一方で、実態はまだ発展途上です。パキスタン外務省系ページによると、2023-24年度の二国間貿易は約28億ドルで、パキスタンはコメや果物、繊維、医療器具などを輸出し、イランからはLPG、ビチューメン、農産品などを輸入しています。2024年4月の共同声明では、両国は5年で貿易額100億ドルを目指すとし、国境市場、自由貿易協定、物々交換、電力取引、送電線、グワダル港とチャバハール港の連携などを打ち出しました。もっとも象徴的なのがイラン・パキスタン・ガスパイプラインですが、これは2010年合意の大型案件でありながら、Reutersによれば対イラン制裁のため長年停滞しています。イラン側は自国区間に約20億ドルを投じて完成させた一方、パキスタン側は着工を進めにくく、米国制裁や国際金融支援との兼ね合いが大きな壁になっています。

政治・外交面では、両国は対立よりも対話の回路を切らさないことを重視しています。2024年の共同声明では、国連、SCO、OIC、ECOなど多国間枠組みでの協力拡大を確認し、地域の紛争は対話で解決すべきだという立場を共有しました。さらに2026年4月時点では、Reutersによるとパキスタンが米国とイランの協議の仲介・開催役を担っており、イスラマバードが両者の接点になっています。これは、パキスタンがイランと一定の信頼関係を保っていることの表れです。ただ同時に、Pakistanは国内のシーア派世論、対米関係、対サウジ関係のあいだで難しいバランスを取らねばならず、関係は決して単純ではありません。結局のところ、イランとパキスタンの関係は、歴史的には友好的、現実には安全保障と制裁の問題で揺れやすい、しかし壊れきらない隣国関係だと整理できます。

上記のような関係性のパキスタンが今回アメリカとイランの間に入って調停しているのが、不思議な感じではありますね。

とはいえ、アメリカとイランの戦争は世界中が早く終わることを望んでいるので、パキスタンの動きは重要となりますね!

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