西川ゴム②

投資

先日(西川ゴム)の企業概要をご紹介させて頂きましたが、本日はより興味深い株価、配当利回り、優待について過去5年間を詳しく調べてみました。

株主優待(現行)

  • 内容:QUOカード(100株=500円、200株=1,000円、2,000株=3,000円、10,000株=5,000円)。3年以上継続保有で200株・2,000株に追加贈呈(+1,000円 / +2,000円)
  • 権利確定:年1回(3月末)。

配当方針(指向性)

  • 配当方針をDOEへ変更:2025年3月期の期末配当から「株主資本配当率(DOE)8%程度」を採用(中間4%+期末4%を目安)。2025年3月期は方針変更が第4四半期からのため期末は半期分(DOE4%)
  • 自己株式取得:**2026年3月期から2031年3月期までの6年間で発行済株式数の累計6%**を目安に実施。
  • 中長期計画:「2030年グローバル中長期経営計画(追補版)」を公表し、成長戦略と目標を明確化。

配当・利回りの推移(過去5年・年間)

※2025/4/1の1→2分割前後で桁感が変わるため、表では「調整後(分割後換算)」も併記。
※利回りはIRBANKの期データ(目安)。直近予想は会社・各社サイト掲載値を併用。

決算期年間配当(実績)年間配当(調整後)配当利回り(期データ)配当性向(期データ)メモ
2021/340円20.0円2.66%29%新型コロナ後の回復基調。
2022/340円20.0円2.96%37.2%据置配当。
2023/340円20.0円3.51%65.8%据置配当、利回り上昇。
2024/344円22.0円2.12%16.8%小幅増配。
2025/3209円104.5円4.27%102%DOE導入期(期末のみDOE4%相当)。分割前ベースで大幅増配に見える点は要注意
2026/3(予)184.0円(予)約6.2%(予)DOE8%方針下の初通期。会社・各社サイト予想。

※2025/3の「209円」は分割実績、調整後で104.5円相当。2026/3は調整後184円予想(中間92・期末92の想定)。


株価トレンド(5年ざっくり)

  • チャート:5年表示でみると、2024年末~2025年にかけて上昇トレンドが鮮明。52週では高値3,180円(2025/8/29)/安値1,007円(2024/11/12)
  • 直近のテーマ
    1. DOE8%方針への転換と高水準の配当予想(調整後184円)
    2. 自己株式取得(6年間で6%)方針が株主還元強化として評価材料

投資家向けポイント(私見の整理)

  • 還元の見通しが明確:DOE 8%で配当の下支えが効きやすい。中間・期末それぞれ4%をベースに設計されるため、利益ブレに左右されにくい一方、自己資本の増減が配当額に影響。
  • 補完策としての自社株買い:6年間で6%の枠は希薄化抑制&資本効率の改善に寄与。実行ペースは市況・資金状況次第。
  • 事業面のリスク:自動車用シール(ウェザーストリップ)中心のため、自動車生産サイクル・原材料価格・為替の影響は大きい。中長期計画では事業の高度化・グローバル強化を掲げる。

補足:開示資料のハイライト

  • 配当方針の変更(適時開示、2025/2/10):従来の「安定配当+配当性向勘案」から、DOE8%へ変更。2025/3期末の配当予想も上方修正(増配)
  • 決算補足(2025/5/14):2025/3期の年間209円(実績)2026/3期予想184円(調整後)、**配当性向102%(2025/3)**などを明示。**株式分割(1→2、2025/4/1)**も注記。

まとめ(投資スタンスのヒント)

  • 配当・優待の総合利回りは、配当が主役(優待はQUOカードで小粒)。DOE導入で配当の見通しが立てやすい一方、株主資本の変動が直に配当額へ反映される点は理解しておくと安心。
  • 株価は2025年に入ってからボラティリティ拡大。**決算(2025/11/13予定)**や還元実行の進捗、原材料・為替の動向に注目。

※情報は調査した時点での内容になりますので、今後変わる可能性があることはご留意ください。

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