前回(PER/PBR)を共有させて頂きましたが、今回は株式投資におけるROE(Return on Equity)とROA(Return on Assets)です。ROEとROAは、企業の収益性や効率性を評価するための重要な指標であり、それぞれの意味と計算方法、そして株式投資での活用法を共有させて頂きます。
ROE(Return on Equity): 自己資本利益率
ROEは、企業が株主から調達した自己資本をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標で、計算式は以下です。
となります。特徴としては、
- ROEが高いほど、自己資本を効率よく活用している企業とみなされます。
- 自己資本は「純資産」とも呼ばれ、株主が出資した資金や企業の内部留保が含まれます。
株式投資での活用方法は、
- ROEが高い企業は、株主にとって効率的なリターンを提供できる可能性が高い。
- 一般に15%以上が高ROEとされ、投資判断の目安となります。
- ただし、負債を多く使って自己資本比率を下げるとROEが高くなる場合もあるため、負債比率も考慮すべきです。
ROA(Return on Assets): 総資産利益率
ROAは、企業が持つ総資産をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標で、計算式は、
となります。特徴は、
- ROAが高いほど、資産を効率的に活用して利益を生み出している企業と評価されます。
- 総資産には、自己資本と負債を合わせたすべての資産が含まれます。
株式投資での活用方法は、
- ROAは業種によって基準が異なります。例えば、資産が少ないIT企業は高ROAになりやすく、資産が多い製造業は低ROAになりがちです。
- 業界平均と比較して判断するのが有効です。
ROEとROAの違いと補完関係
ROEとROAの補充関係をまとめると以下になります。
- ROE: 株主視点でのリターン効率を重視。
- ROA: 企業全体の資産効率を重視。
- 補完的に利用: ROEが高くてもROAが低い場合、過剰な負債が原因の可能性があるため、両指標を併せて確認することが重要です。
実際の投資におけるポイント
- 継続的なトレンドを確認する: ROEやROAが一時的に高くても、安定しているかを過去数年間の推移でチェック。
- 業界平均と比較: 業界ごとに基準が異なるため、同業他社と比較する。
- 他の指標と併用: PERやPBR、配当利回りなどと組み合わせて総合的に判断する。
これらの指標を適切に理解・活用することで、より良い投資判断ができるようになります。
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