本日は米国株として保有しているIBMについて共有させて頂きます。
IBM(International Business Machines Corporation)とは?
IBM(アイ・ビー・エム)は、アメリカに本社を置く世界的なIT企業であり、コンピューターのハードウェア、ソフトウェア、クラウドサービス、AI、コンサルティングなど幅広い分野で事業を展開しています。
- 正式名称:International Business Machines Corporation
- 設立:1911年(創業時はCTR社、1924年にIBMへ改称)
- 本社所在地:アメリカ・ニューヨーク州アーモンク
- 従業員数:約25万人(2024年時点)
- ティッカーシンボル:NYSE: IBM(ニューヨーク証券取引所上場)
IBMの歴史
① 創業期(1911年~1950年代)
IBMは、1911年に「Computing-Tabulating-Recording Company(CTR)」として設立されました。その後、1924年に**「IBM(International Business Machines)」**に改名し、パンチカードシステムの開発で成長しました。
② コンピューターの時代(1950年代~1980年代)
- 1952年:IBM 701(最初の汎用コンピューター)を発表
- 1964年:IBM System/360(メインフレームコンピューターの標準モデル)を発売
- 1981年:**IBM PC(パーソナルコンピューター)**を発表
この時期、IBMはコンピューター業界のリーダーとして確立されました。
③ ソフトウェアとサービスへの転換(1990年代~2010年代)
- 1993年:ルイス・ガースナーCEOが就任し、ハードウェア中心の事業からソフトウェアとサービスへシフト
- 2005年:PC事業を中国の**レノボ(Lenovo)**に売却
- 2011年:AI「Watson」が「Jeopardy!(クイズ番組)」で優勝
この時期にIBMは、クラウド、AI、コンサルティングの分野で存在感を強めました。
④ クラウド&AI時代(2020年代~現在)
- 2019年:Red Hat(オープンソース企業)を340億ドルで買収
- 2021年:IBMはハードウェア部門(Kyndryl)を分社化し、クラウド・AI・コンサルティングに注力
- 2023年以降:生成AI「watsonx」を発表し、AI市場で競争力を高める
IBMの主な事業
IBMは、以下の4つの主要事業を展開しています。
① クラウド&AI
- IBM Cloud:パブリック・プライベート・ハイブリッドクラウドを提供
- Watson AI(watsonx):AIプラットフォームで、企業向けの生成AIを推進
- Red Hat:オープンソースソフトウェア企業で、クラウドインフラの強化
② ソフトウェア
- データ分析(IBM Analytics):ビッグデータ処理・分析ツール
- セキュリティ(IBM Security):サイバーセキュリティソリューション
- オペレーション&自動化:企業向けの業務自動化ソフトウェア
③ コンサルティング
- IBM Consulting(旧IBM Global Services)
- DX(デジタルトランスフォーメーション)支援
- AI・クラウドの導入コンサルティング
④ ハードウェア&量子コンピューター
- IBM Z(メインフレームコンピューター)
- Power Systems(高性能サーバー)
- IBM Quantum(量子コンピューター)
IBMは量子コンピューターの研究開発を積極的に進めており、「IBM Quantum」として商用展開を目指しています。
IBMの強み
① 100年以上の歴史とブランド
IBMは長い歴史を持ち、エンタープライズ向けIT分野での信頼性が高い。
② クラウド&AI戦略
AWS(Amazon)やMicrosoft Azureと競争しながら、ハイブリッドクラウドと**AI技術(Watson・watsonx)**で差別化。
③ 量子コンピューターのリーダー
IBMは、商用量子コンピューターの開発をリードしており、「量子超越性(Quantum Supremacy)」を目指している。
④ 強力な研究開発
IBM Researchは、多くのノーベル賞受賞者を輩出し、AI、半導体、量子コンピューターなどの先端技術を開発。
IBMの課題
① クラウド市場での競争
AWS(Amazon)、Azure(Microsoft)、Google Cloudと比べると、IBM Cloudのシェアは低め。
② 収益の成長鈍化
過去10年間で売上が停滞し、競争力強化が求められる。
③ AI市場での競争
ChatGPT(OpenAI)やBard(Google)と競争しながら、Watson AIの成長戦略が重要。
IBMの未来
- 量子コンピューターの実用化(IBM Quantum)
- AIとデータ分析の強化(watsonxの成長)
- クラウド&オープンソース戦略(Red Hatの活用)
IBMは「AI × クラウド × 量子コンピューター」を軸に、次世代IT市場での競争力を強化しています。
まとめ
✅ IBMは100年以上の歴史を持つIT企業で、クラウド、AI、コンサルティングが主力事業。
✅ クラウド分野ではAWSやMicrosoftと競争しながら、ハイブリッドクラウドを推進。
✅ AI分野では「watsonx」を活用し、企業向けのAIソリューションを提供。
✅ 量子コンピューター(IBM Quantum)の研究開発で先行している。
✅ 今後の成長戦略は「AI × クラウド × 量子コンピューター」に焦点を当てる。
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