ドルコスト平均法

投資

前回(エイジスライド方式)を共有させて頂きましたが、投資をやっているとよく耳にする言葉に、「ドルコスト平均法」もあります。今回は、「ドルコスト平均法」について共有させて頂きたいと思いおます。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法(Dollar Cost Averaging: DCA)とは、定期的に一定額を特定の金融商品(株式、投資信託、仮想通貨など)に投資する方法です。価格の変動に関係なく購入を続けることで、平均購入価格を抑え、リスクを分散させることができます。

基本の仕組みは、シンプルに説明すると下記のような感じです。
投資する金額を一定(一定額)にすし、 毎月や毎週など、決まったタイミング(定期的)で投資する。
そうすことにより、 市場価格が高いときには少量を購入し、安いときには多量を購入するため、結果として平均購入価格が安くなる可能性が高い。

具体例

以下の設定でシミュレーションしてみたいと思います。

  • 投資先: 株式A
  • 投資額: 毎月1万円
  • 投資期間: 5ヶ月
  • 株価の変動: 以下の通り
株価(1株あたり)投資額(円)購入株数(株)累計株数(株)
1月500円10,000円20株20株
2月400円10,000円25株45株
3月250円10,000円40株85株
4月300円10,000円33.33株118.33株
5月500円10,000円20株138.33株

累計投資額: 5万円
累計購入株数: 138.33株
平均購入単価::累計投資額 ÷ 累計株数 = 50,000円 ÷ 138.33株 ≈ 361円/株
平均株価:(500+400+250+300+500)÷5=390円

上記のシミュレーションでわかるように、株価が高いとき(500円)には少ない株数しか買えません。
株価が低いとき(250円)には多くの株数を買えるため、結果的に平均購入価格(361円)が全体の株価の平均(390円)より安く抑えられました。

ドルコスト平均法のメリット・デメリット

〇メリット
・リスク分散
価格変動のリスクを平準化できます。大きな一括投資を避けられるため、投資タイミングの失敗リスクを軽減できます。
・心理的負担の軽減
市場の上下動に関係なく一定額を投資するため、感情に左右されず計画的に投資を継続できます。
・少額投資が可能
初心者や資金が限られている場合でも実行可能です。

〇デメリット
・一括投資が有利な場合もある
市場が右肩上がりのときは、早期に一括投資をしたほうがリターンが高い場合があります。
・定期購入の手間
長期間にわたり定期的に投資を続けるため、運用の仕組みを整える必要があります。
・効果が限定的な場合もある
投資対象が安定した価格推移の場合、ドルコスト平均法のメリットは薄れます。

まとめ

ドルコスト平均法は、特に市場のタイミングを予測するのが難しい場合や、初期資金が少ない投資家に適しています。ただし、すべての投資対象や市場状況において有効とは限らないため、自分の目標や市場環境を考慮して採用することが大切です。

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