トランプ関税で世界の株式市況が不安定になっており、S&P500もオルカンも大分下がっています。アメリカの経済状況が不透明中、人口世界一のインド市況が元気になってくれることを願っています!そこで本日は過去のインド株及び通貨のルピーについてまとめてみました。
インド株式市場の推移(過去20年)
インドの主要株価指数であるNifty50(インド国立証券取引所)は、2000年から2021年までに約7倍に成長しました。特に2009年以降は、世界金融危機からの回復とともに堅調な上昇を続けています。この成長は、インドの経済発展や企業の収益拡大を反映しています。

また、積立投資のシミュレーションによれば、2007年10月から毎月3万円を積み立てた場合、2023年7月末時点で評価額は約175.8万円となり、投資元本570万円に対して約208%のリターンを得られたことが示されています。
インドルピーの為替推移(対円・対ドル)
対日本円(INR/JPY)
インドルピーは、2005年の年間平均レートで約2.50円でしたが、2025年には約1.78円となり、20年間で約29%の減価となっています。
対米ドル(INR/USD)
対米ドルでは、2005年の年間平均レートで約0.0227ドル(1ドル=約44.05ルピー)でしたが、2025年には約0.0115ドル(1ドル=約86.96ルピー)となり、約49%の減価となっています。
👥 人口と労働人口の現状
- 総人口: インドの人口は約14億1,717万人(2022年、世界銀行資料)で、世界最多となっています。
- 労働力人口: 約5億6,000万人(2019年時点)で、労働参加率は40%台半ばとアジア主要国に比べて低水準です。特に女性の労働参加率の低さが際立っています。
📈 経済成長と人口ボーナス
- 人口ボーナス期: インドは若年層が多く、生産年齢人口が増加しているため、労働力の供給が豊富で消費も活発になる「人口ボーナス期」にあります。
- 経済成長率: 2023年度の実質GDP成長率は8.2%と高水準でしたが、2024年度は6.4%程度に減速すると見込まれています。
⚠️ 労働市場の課題
- 非正規雇用の多さ: 労働人口の約9割が非正規で、低生産性・低賃金の状況にあります。
- 若年層の失業: 教育水準の高い若者の失業率が高く、25歳未満の大卒者の失業率は40%を超えています。
✅ 今後の展望
インド経済の持続的な成長には、以下の点がポイントとなりそうです。
- 雇用創出: 増加する労働力人口に見合った雇用の創出が必要です。
- 労働市場の改革: 非正規雇用の改善や女性の労働参加率向上など、労働市場の構造改革が求められます。
- 教育と技能開発: 若年層の失業問題を解決するために、教育制度の改善と職業訓練の充実が必要です。
これらの課題に対応することで、インドは人口ボーナスを活かし、持続的な経済成長を実現できる可能性があるので、投資先としては魅力的だと思います。ただ、投資に正解はないですし、インド一本足打法も危険だと思うので、分散投資は必須だと思います。
米国の経済状況が不透明なので、インドの市況も注視しながらポートフォリオを考えていきたいと思います!
※投資はあくまでも自己責任で※
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