最近また円安傾向が強まっていますね。円安と円高については一長一短あるので、一概にどちらかがいいというわけではないですが、最近の円安傾向について理由を考えてみました。
🧭 日米の金利差拡大
- 日本銀行(BOJ)は長期にわたり超緩和状態(ゼロ金利〜マイナス金利)を維持しています。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は高い政策金利を維持中です 。
- 金利差が拡大することで、投資資金がより高利回りのドルへ流れやすくなり、円売り・ドル買いが進んでいます。
⚠️ 米利下げの後退とドルの堅調
- 市場では当初「米国の利下げ」が見込まれていましたが、最近は見送りの方向に傾き、ドルが強含みです 。
- ドル強化により、円は相対的に売られやすくなっています。
🏛️ 日本の政治・財政リスク
- 衆院選・参院選を控えた政治不透明感により、財政への懸念が高まっています(減税・ばらまき政策への懸念) 。
- 日本国債(JGB)の利回りが上昇し、国債売り→円売り圧力につながっています 。
🏗️ 米国の対日関税リスク
- トランプ氏による対日25%関税発動リスクが懸念視され、市場のリスクオフ(ドル買い・円売り)圧力に拍車が掛かっています 。
📈 貿易収支と輸出減少
- 円安は一部輸出企業に恩恵ですが、輸出全体が減少傾向にあり、経済のファンダメンタルズは弱くなっています 。
- 輸出が弱まる中で円安だけが進むのは、外貨建て収益を支える反面、バランス面で気になります。
🔁 BOJの対応姿勢
- 日本銀行は依然として緩和スタンスを維持し、今すぐの利上げは見送る姿勢です 。
- 米国からは「もう少し利上げすべき」との圧力も出ており、為替市場では円の下押し圧力が根強い状況です 。
🔄 マーケットの心理・テクニカルな要因
- トレーダーは円安継続を想定したポジショニングを強めており、ショートドル買い円売りの流れが続いています 。
- USD/JPYは現在148〜149円水準で推移し、心理的節目として150円が意識されています 。
📊 要因まとめ表
要因 | 内容 |
---|---|
金利差拡大 | BOJの緩和 vs FRBの高金利 |
ドル強含み | 米利下げ見送りでドル堅調 |
政治・財政不安 | 選挙・減税政策など |
関税リスク | 対日関税の懸念 |
貿易・輸出の減少 | 経済実体との乖離 |
BOJ緩和継続 | 利上げ見送り |
市場心理 | 円安方向への賭け強まる |
🔮 今後の見通し
- 選挙終了後、財政政策やBOJの行動次第で価格は揺れる可能性。
- 関税交渉の進展あるいはBOJの利上げ判断があれば、円はV字回復する局面があるかもしれません。
- ただし、構造的な金利差は続く見通しのため、当面は円安トレンド継続が市場コンセンサスです。
今週末はいよいよ参院選です。これによって為替だけではなく、株価もどう反応するか楽しみにしています!
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